上田市 住み慣れた場所で建て替えをする二世帯の家〔2015年4月28日〕ご主人様より

いろいろな “縁”と“めぐりあわせ”に恵まれ、我が家は出来上がったと感じています

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  唐松の床に寝ころび吹き抜けの天井を見上げる、なんともいえない幸せな時間です。木曽檜の柱と天井の杉板、壁の漆喰は心地良く、「木は良いよ!」という南波棟梁の言葉を実感する毎日です。
実のところ、私たちの人生で家を建てることは想定外の出来事でした。短い時間の中で美し信州建設さんの家にしよう!と決め、完成見学会で、道路の拡幅工事による建て替えで時間的に余裕がないことを中嶋副社長に相談したところ、「大丈夫です。事情が事情ですから」と言ってくださり、我が家は家づくりを始めることができました。昨年の3月の事です。近所で同じように美し信州建設さんで建て替えた建築家のお宅があり、市の事業をわかっていらっしゃったことはとても助かることでしたし、そのお宅を担当された亜紀子さんに最初にお会いできたことも不思議なご縁だったと思います。(その建築家のご主人は建てることをご報告すると、「絶対に良い家が建つよ。お勧めします!」と喜んでくださいました。)
築100年以上経つ家を壊しての建て替えでしたので、本当に良かったのかと思うこともありましたが、引渡式の折にも話した通り、みなさんのおかげで、先祖に誇れる家を建てることができました。そして、大学生活で一人暮らしをしている息子が「帰って来たい家になった」と言ってくれたことは、何よりもうれしかったです。
 私たちの希望として、壊してしまう家の材をどこかに使いたい、ということがあり、解体前に社長さんに見立てていただいて何点か残すことができました。設計の平林さんには大変ご苦労をおかけしたことと思いますが、おかげさまで、梁、床の間の地板、板戸は、そのままだったり形を変えたりして、本当に驚くほどに、しっくりと新しい家の一部になっています。建築中、表面の汚れを落として素材になった板は古ぼけて見えて、これはやめた方がいいのでは…?と思ったのですが、棟梁は「大丈夫だ」と言って下さり、見事に、まるで誂えたかのように、収めてくださいました。その腕と技には感嘆するばかり。平林さんと棟梁がこだわって手掛けて下さった和室といい、すべて我が家の見どころです。
同じ敷地内に住みながらの新築でしたので、携わってくださるみなさんには何かとご迷惑をおかけしたことと思います。申し訳なく思いながらも、基礎の前の地盤づくりから家が出来上がっていく様を目の前で見られたこと、そして、工事に携わってくださるパートナーのみなさんにお会いできたことは、本当に幸せなことでした。

小井戸さん、南波棟梁を中心にコミュニケーションがとてもよく取れていて、外部の工事会社の方の「美し信州さんの現場はいつも工事がやり易い」という一言には納得でした。お茶を飲みながらのみなさんのお話もとても楽しく、いろいろなこぼれ話も聞けたりして、とても良い時間をいただいたと思います。そして何よりも、南波棟梁と小井戸さんには本当に良い家を建てていただきました。棟梁の細密な技に目を見張り、隠れてしまう部分こその丁寧な仕上げにも驚きました。お二人の木や家への愛着を感じられて、もしかしてこの家の事を一番わかっているのは小井戸さんでは?と思うほど、的確なアドバイスを下さいました。とても素敵な建具も提案していただき、家族全員が大好きな吊り戸になっています。家に来た方々も大絶賛です。
住み始めてまだ1ヶ月ですが、家に帰って玄関ドアを開けた時のフワッと香る木の匂いと、床の感触が大好きです。建てて良かったと思える幸せな瞬間があちらこちらにあるのは、うれしい想定外でした。気持ちの良い家、居心地の良い家にしたい、という私たちの想いが十分叶った家。振り返ってみると、美し信州建設さんとの出会いがあったからこそ、いろいろな “縁”と“めぐりあわせ”に恵まれ、我が家は出来上がったと感じています。