上田市　農を楽しむ土間のある家〔2009年10月6日〕ご主人様より

「家」が建つということは、この土地で生活し、育っていくことであり、「家」が完成した今、この意味の大きさを強く感じています。私たちの家造りに携わってくださった皆様本当にありがとうございました。
「家建てるよ～～」私たちの家造りは、両親のこの一言から始まりました。そんな気など少しもなかった為、ただただあたふたとしていました。信州建設さんを両親から紹介してもらい、お話を伺っても「エアサイクル？」「OMソーラー？」っとどこか上の空で、自分たちの事ではないような気がしていました。
　ようやく家造りに本腰を入れ始めた私たちは、ともかく色々な会社のモデルハウスを見に行きました。そうして見学しているうちに、「いいなぁ」と思うような雰囲気の家は「うららの家」のような、木がたくさん使われていて、自然の力を上手に借りた家だと言うことに気がつきました。
　しかし、本腰を入れ始めたといっても、具体的な要望があったわけでもなく、漠然としたイメージしかなかった私たちは、図面の段階でも何度も描き直していただくこととなり、大変ご迷惑をお掛けしました。そして想像力のなさを痛感しました。壁、屋根、間取り…今まで使ったことのない頭の部分を使いました。なんとも難しい作業でした。
　建前から半年間はあっという間に過ぎてしまいました。建設中は大きな車が出入りし、職人さんが毎日居て、とてもにぎやかでした。また毎週木曜日の早朝清掃では、雨の日もこのような遠いところまで朝早くから行ってもらい、本当に頭の下がる思いでした。完成後また静かな集落に戻ってしまい寂しく思っています。
　また、建設中一番楽しみに過ごしていたのは、信州建設さんを紹介してくれた父だったに違いありません。私たちよりも熱心に勉強し見学し、毎日仕事から帰ってくるとまず新居を見て、考えてくれていました。この家は私たちの家であると共に、父の思いでもあると感じています。