佐久市 皆が集まる故郷の家

「おひとりさま」でも建てられた!

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 佐久市の祖父母が住んでいた老家屋を取り壊し、自分の終の棲家に建て直そうと思いだしてから10年。ハウジングセンターを片っ端から巡り、どんな家に住みたいのか悩んだ中で、家に入った時の木の香りに心動かされ、木曽檜の寒冷地仕様の木造住宅に方向を決めました。

 東京都に住んでいるのですが、佐久市は北海道並みの寒冷地であることから東京より地元の業者さんの方が詳しいと思い直し、木曽檜の家を造れる工務店さんを再度探し、美し信州建設さんを知りました。

 直前に九州の友人が業者選びに失敗し欠陥住宅になった話でさんざん脅かされ、独りで出来るか心配が膨らむなか、木曽檜を直接入手出来る稀有な工務店さんでもあり、地元の建築業界にいた親類も大絶賛でしたので一安心。

 最初は、有名ホームビルダーと見積書を取るまで話を進めていましたが、紆余曲折があり、なぜかまとまらず。

 そこで暦をしっかり確認し、一粒万倍日に「陽なたの家」を見学。その上で、家を取り壊す為のお祓いをしたところ、アレヨアレヨと話が進み始めました。400年以上に渡り先祖代々住んできた土地、御先祖様がやっと納得してくれたってことのようです。

 コロナ禍で一年ほど着手が遅れた間に、間取りだけでなく建築方法から風水に至るまで再度勉強し直せたのも、家を建てる醍醐味を味わう上ではラッキーでした。

 家造りは大抵、人生で一度きりの一番大きな買い物です。しかしながら素人ではどんなに勉強しても、なにがどうなっていくのか、聞いても聞いても想像できず、良くわからないまま様々な事を決めていかざるを得ないのが現実です。勿論、懇切丁寧に説明してくださっているんですが、経験し実際に見ないとわからないことだらけ。3軒建てれば理想の家が建つと言われているのも納得です。できませんけど。

 それに完全自由設計で、私の描いた間取りが立体になるって、すごい不思議な感じです。今まで10回ほど引っ越していますが、常に他人の造った間取りにあわせて生きてきました。今度は自分の行動様式を考えての間取りなので大変動きやすいです。

 結局、安心できて信頼できる業者さんを見つけられれば、それで8割方成功しているんですね。

 令和4年12月25日、ついに人生最大のクリスマスプレゼントを自分で自分に贈ることができました。

 8ヶ月経っても失敗した~という所はトイレの壁からの寸法のみです。あと3cm離したかった~。残念、これは私の体格が規格外のせいで、それ以外はまったく不満無し。

 美し信州建設さん、田中棟梁、協力会社の皆様、本当にありがとうございました!

 

 

【愛猫の感想】「この壁、登っても良いの?」

 

ぼくね、ルドルフ。ロシアンブルーのネコ。ある日母さんが僕を急に箱に閉じこめて、ずいぶん長いこと動いたり止まったりして眠くなっちゃった。ウトウトしてたら、急に今度は出ても良いよって言われたの。

 あれー、ここどこー?広いし、僕の臭いしない。恐いよー。しばらく一番上の突き当たりで隠れていたけど、大丈夫みたいだな、ちょっと一回りしてみるか。

 階段降りて、お、トイレ発見!僕の臭いするぞ。あれー、母さんが下に見える。窓の側は下が覗けるし、向こうまで橋がかかってる!

渡れるじゃん。お~い!僕、ここだよー。

 おやぁ、これはなに?壁に出っ張りがあるぞ、イチ、ニイ、サン、飛び降りちゃえ!ドーン!
はい、下まで降りたよ

 

え?違う?
母さんチュール持って、呼んでる。
イチニイサン、方向変えて、ああ、こっちか、イチニイサン、トン。

ふーん、なるほどね、階段より面白いかもね。


今度は登ってみようかな。(2023年9月)

 

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