御代田町 ペレットとスマートに暮らす家〔2012年10月20日〕ご主人様より
雑記 私たちと美し信州さんの家
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雑記
すっかり陽が落ちるのが早くなり、朝晩には吐く息が白くなる。
植物が葉の色を変え、山や街も色づいてくる。
今年も、どこか物悲しく、そしてやはり美しい秋が深まってきました。
私たちの家(と言い切るのに、まだ抵抗があります。私たちと美し信州さんの家がしっくり来るのですが、便宜的に省略です)の引渡しから10ヶ月が経ち、冬→春→夏→秋と一巡することになります。その中で身を持って体験してきた感想を、掻い摘んで記します。
冬…住み始めてしばらくは、家自体が熱を持っていないためか寒かった。もし真冬に新居での生活を始める方は用心してください。
1週間ほどで安定し始め、快適に。家自体が、昼間の日差しを存分に取り入れ、夜中維持しようとしてくれているようで、健気であり、頼もしい。
ペレットストーブも、小さい体から全力で暖気を吐き出してくれる。そして、自動運転が非常に便利。
結露は、寝室に発生するかしないか程度で、拭き取る作業は数回くらいしかなかった。
これからの課題は「いかに効率よく暖気を循環させるか」です(OMソーラーやエアサイクルを導入していれば、あるいは…とかは、あまり考えないようにします。コストのことなど検討し、最終決定したのは私たちですから)。
春…各部屋の陽だまりが、すこぶる快適。椅子に座ったまま居眠りしてしまうこと数回。
親類が遊びに来ることがあり、子供たちが「広い家―」と家中を駆け回る(でも、面積で考えると、君たちの家のほうが大きいんだよとは、説明する手間を惜しんで、口にせず)。
猫も便乗して、家中を駆け回る。ついでに床に爪跡を残す(泣)。無垢の杉床が、大きな懐でそれを受け止める(目立たないって大事なことです)。
私も便乗して、家中を駆け回りたいところを、ぐっと堪える(もういい大人ですので)。
みんなが帰ったころに、一人で駆け回る。家内が笑い、半分呆れる。
夏…今年の暑さは厳しかった。効率よく風が通り抜ける窓位置の設計に助けられる。
けれど、やんちゃ猫が脱走を試みるので限られた窓しか開けられず、換気性能が2・3割ほどの発揮にとどまる。
それでも、夜の涼しい空気を取り入れ、昼間もなんとかそれを維持する。優れた断熱性能さまさま。電気に頼ったのは、扇風機1台分だけ。もし窓を全開にしたなら、それすら必要ないのかもしれない。
春から始めた庭仕事がちょこちょこ進む。素敵な家に見合うよう、少しずつ、確実に
作りこんで行きたいところ。じっくり腰を据えて作業したお陰で、真っ黒に日焼け。
真夏の太陽にじりじり焼かれながら、考えていたのは棟梁はじめ、家作りに関わっていただいた皆さんたちのこと。厳しい環境の中で1年中お仕事に励む皆さんに、頭が下がる思いでした。本当にご苦労様です。
そして、
秋…現在その真っ只中で、まだ総評するに至らないので、ある1日の雑記です。
日曜日。朝6時半起床。寝室の絶妙な位置に設けた高窓の効果か、寝過ごすことがなくなったように思う。
家内は出勤、私は休日なので、見送った後カーポート脇の板塀に防腐処理をすることに。板塀は自前で施工したため、僅かに曲がっている。それでも、有機溶剤は使わずステイン系の塗料を使用し、丁寧に塗ろう(家と釣り合うように)。そう言えば、この家に住み始めて、以前より環境への影響を配慮するようになったように思う。
1度塗りを終えて、用事のため一旦外出。
13時半に帰宅し、洗濯をしていなかったことに気付く。急いで洗濯機を回しつつ、板塀2度塗り。
塗り作業完了後、洗濯物を干す。ウッドデッキには14時でもしっかり陽が当たる。且つ通りからは見えない位置。本当、素晴らしい。
少しゆっくりしてから、晩ご飯の仕度。この前母からもらった栗をおこわにしよう。
食品庫(便利!)から常備野菜(ジャガイモがどっさり)を選び取り、お味噌汁も作る。
18時、もう外はとっぷりと暗くて、少し寒いくらい。でも家の中は暖か。無暖房で20度なので、掛け値なしで快適。
21時、家内帰宅。遅くまでお疲れ様です。簡単に食事を済ませる。
24時、食休み後お風呂、こまごま片付けなどして就寝。
こうして書いてみると、取り立てて目立ったことなく日々を送っているようにも見えるのですが、過不足なく淡々と日々を送れることがどれ程ありがたいことかは、皆さんもお分かりかと思います。
そして、そうした日々を送るのに、基盤である家そのものが、どれ程大切かということも。
そんな風に考えるたび、私たちの家が「私たちと美し信州さんの家」で良かったと思い至るのでした。
改めまして、これからもよろしくお願いしますね。美し信州建設さん。