軽井沢町 i-works1.0 森の中で暮らす(設計:伊礼智設計室)

今まで見たのはただの『箱』で、これが、欲しかった『家』だと思った

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美し信州建設 | 新しい、懐かしい信州の家(@utsukushi_shinshu)がシェアした投稿

家を買う、というのはある種、結婚のようなものであると思います。自分の限りある人生の、多くの時間を、どんな場所で、何を見て、何を感じ過ごしたいか。それを自分の意志で、ここまで明確に選び取る瞬間というのは、人生においてそこまで多くないでしょう。

 はじめて新居の玄関をくぐり、リビングを見渡しながら、家中から染み出してくる、木の薫りを胸いっぱいに吸い込んだとき、心から感じました。

「やっぱり美し信州さんにお願いして良かった。美し信州さんに出会えて、本当に良かった。」

 私達が、子育てのための豊かな自然環境を求め、東京からの移住を決めたのは20206月頃のことです。今までは全て賃貸暮らしで、引っ越しばかりの日々、家を買うというのは私達にとって経験のない、大きな決断でした。

 ものを買う時は何でも、売手と買手、情報の非対称性があるかと思います。中でも特に、注文住宅の購入は、人生の中で何度も試行錯誤を繰り返せるようなものではないので、なおのことです。何を基準に判断してよいか、それすらも手探りでした。それでも少しでも経験を積んで知識の差を埋めたい、そして、信頼してお願いできる工務店さんに出逢いたい、その一心で、私達は随分たくさんのモデルルームを見ました。

 転機は急に訪れました。美し信州さんの「新しい、懐かしい、信州の家」に出会ったのです。

 驚きの空間体験でした。火山灰の左官壁にかこまれ、雑音を吸い込むようなしんとした室内、美しい無垢の羽目板の天井、計算され尽くした室内照明、頬ずりしたくなるような丁寧な仕上げの造作家具、低い天井の落ち着くキッチン、旅館のような板張りの浴室、格子戸を通って外の光が差し込む窓辺の美しさ。庭やウッドデッキとの緩やかなつながり。言葉では言い尽くせない、心地よさ、

 そして何よりも、「しっくり」きました。

 夫が「今まで見たのはただの『箱』で、これが、欲しかった『家』だと思った」と口にしました。色々失礼な話ではあるのですが、それがあまりにも私の気持ちをも言い当てたものだったので、びっくりしました。

 運命の人、ならぬ運命の工務店さんにやっと出会えた!私たちは、満場一致で美し信州さんにお願いすることに決めました。

 けして安い買い物ではありませんでした。しかし、実際にこの家に住んだ今は、たとえ半額だったとしても、他の家には住みたくない。もうそのくらい、本当にこの家が大好きです。伊礼先生の上品で端正で、計算され尽くした設計、そしてそれを高いレベルで実現する、現場監督の滝澤さん、荻原棟梁をはじめとする大工さん、職人さん、パートナーさん方の仕事。遠藤さんの美しい左官の塗り壁。

 この家に暮らしていると、日々の生活の中に、目にとまる家の細部に、神を感じられます。

 正直、初めて完成した家に入り、滝澤さんと青栁さんに手伝っていただきながら、ワックスがけをした夜は、興奮で眠れませんでした。

唐松のフローリング、チークの障子枠、ウォールナットのガラリ、夢にまで見たそれらが急に質感を伴って目の前に現れた。既製品じゃないのです。全て大工さん、職人さんが作ってくださった、一点ものです。まさに、神は細部に宿るの言葉通り、寸分のズレもない美しい手仕事。大工さん、職人さんが人生をかけて高めてらした技術が、そして、それらの美しい木材がそれぞれの山で育ってきた、途方もない年月が、私の上に、一気に降り掛かってきて、もう、幼い頃の、遠足の前の日以来、どうやって眠っていいのかわからなくなってしまったのでした。

 ところで、この家は、本当にいい匂いがします。家中のどこにいても、針葉樹の森の中に佇んでいるような、澄んだ木の薫りが立ち昇ってきます。この家は、フローリングは信州産の唐松の無垢材。そして、なんと構造材には、木曾の檜が使われているのです。お世辞にも丁寧な暮らしをしているとは言えない、とっ散らかった30代夫婦の家なのに。構造材なんて、壁を塗ったら見えくなってしまうのに。

そういう会社なんです。美し信州建設という会社は。

 この家に相応しい、立派な人間にならなきゃいけないな。そう思いました。また、そんな風に思える家を建てていただけたことが、本当に有り難いことだと感じています。しっかり手入れをし、大切に住んでまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

 

P.S. 青栁さん

担当営業の青栁さんは、私達が思い描いていた「住宅営業」さんとは全く違いました。まさに、「聞いてたんと違う」です。

まず、建築と家具が好きすぎます。

打合せにいらしたとき、ウチの家具を初見で全て言い当てていましたし、プランニングの時にポロッと漏らす一言一言が、知識の深さを物語っています。建築の歴史とか、デザインの歴史とか、多分すごい造詣が深いと思います。

あと、植栽の知識が尋常じゃないです。

庭に自生している草の食べれる食べれないとか、聞いてもいないのに、全部教えてくれます。家の樹種を全て把握し、多様性も考慮した今後の庭木のプランを、決して押し付けがましくなく、やわっと提案してくれます。

しかも引き渡しのときに、感極まって涙ぐんでおられました。(家族誰も泣いてないのに)

こんな営業さん、聞いたことないです。

「なるべく少ない手間で多く契約を取って」みたいなところとは次元の違う、遥か高みでお仕事をされている感じがします。

引き渡し後も、何かと気にかけて寄ってくださり、丁寧にお話を聞いてくださいます。そして、ついでに家をすごい眺めていくので、やっぱり多分、本当に家が好きなんだと思います。そんな姿が眩しいです。

美し信州さんもですが、青栁さんに出会えたことも、私達の幸運だと思っております。今後とも、末永くよろしくお願いいたします。また夏祭りお伺いしますね!(2023年12月)

 

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