木曽ひのき図鑑
木曽ひのきは、木目が緻密で通直なこと。香りがよく、色合い、光沢、狂いが少ないこと。耐久性が高いことなど、すべての面で申し分ない木です。
白木の木曽ひのきもいいけれど、年月を経たひのきはきれいな飴色になり、年月と共に美しさを増します。
針葉樹 ヒノキ科
年輪は木の成長記録で、色が薄く柔らかな部分を「春材」といい、細胞壁の濃い部分を「晩材」という。春材の始まりから秋にかけて一年輪となる。年輪の中心部を「樹芯」と呼ぶ。その周りの赤っぽい色の部分を「芯材」または「赤身」という。「赤身」部分は、かたくて腐りにくく、虫にも強いので構造材に用いる。外側の白っぽい部分は「辺材」または「白太」と呼ぶ。辺材は栄養分や水分が多いので板材などに。
木曽ひのきは、他の木が成長を遂げる、春から秋にかけて成長が遅いので、目が詰まった年輪を生む。
また「赤身」が多いのが特徴。輪切りにした木をみると一目瞭然です。
年輪に対して直角の放射線方向に挽かれたものを「柾目板」、等高線のような筍模様の木目が表れるのを「板目板」と呼ぶ。柾目板は乾燥によって木表側にそりにくく、板目板はそりやすいとされるが、木目は好みで選択されやすい。