工事 小出浩之 自己紹介へ

家のシンボル

公開日:2025/04/07(月) 更新日:2025/04/07(月) 家づくりについて工事 小出浩之

約34年ほど前に施工したお客様の家の階段親柱です。写真でもわかる様に親柱の中に丸い玉が入っていてコロコロと動かすことが出来ます、ここを施工した大工さんが毎日の昼休みの時間を利用して、コツコツと1本の角の親柱の状態から少しづつ堀り崩しながら造っていきました、材種が欅の硬木でなく柔らかな木だったら細工も楽だったと思います、最後の玉を落とす時には私も立ち合い最後の一ノミを入れると思わず拍手をした思い出があります。その後細かく調整をしながら玉も仕上げて親柱が完成しました。脇床が有った時には違い棚のエビ束にも同じ細工をした事もありました。

30数年ぶりに当時の大工さんの芸術ともいえる細かな細工を目にして当時を思い出しました、お客様もこれは我が家のシンボルですと胸を張っておっしゃっていました。

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